絵本のおもちゃばこ(37)
つきよのゆめ
ある晩、サーカスの人気者くまのクッキーが叫びました。「ここを出て森に行く」。みんなも同じ気持ちでした。ただ、その気持ちの大きさが、少しずつちがいました。
発売年月 |
2010年12月 |
ISBN |
978-4-591-12191-7 |
判型 |
B4変型判 |
サイズ |
257mm x 220mm |
ページ数 |
37ページ |
主な対象年齢・学年 |
3歳
4歳
5歳
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本の種類 |
絵本
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ジャンル |
創作絵本(国内)
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定価 |
1,430円(本体1,300円) |
サーカスのなかよし人気者、
くまのクッキー、たぬきのポンヌ、きつねのコン、ぶたのトンキー。
くまのクッキーは こぐまのとき、もりで つかまって
サーカスにつれてこられました。くさむらや つちのにおいを おぼえています。
たぬきのポンヌ、きつねのコンは、どうぶつえんで うまれました。
ぶたのトンキーは ぼくじょうでした。
あるばんのこと、クッキーが さけぶように いいました。
「ぼくは ここをとびたして、もりに いく」
みんなも おなじきもちでした。
ただ、そのきもちのおおきさが、すこしずつ ちがいました。
ポンヌ、コンは うなずきました。
トンキーは まよっていました。
そして…。
どんなに仲良しでも、自分の気持ちを抑えて一緒にいなくていいのです。
自分が自分らしくいられる場所を自分で選んでいいのです。
みんなが、それぞれにしあわせだからこそ、
どこにいたって、つながっていられるのですから。