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おすすめの本
注目の一冊!
2009年11月の一冊!『大きな大きな船』
母親不在の中、父と子が少しずつお互いを認め合いながら、新しい一歩を踏み出します。
長谷川集平の待望の最新作!!
「お父さんは初めからお父さんじゃなかったんだ。君が生まれてから、お母さんもお父さんも親になるためにいっぱい努力してるんだからさ、わかってくれよ」。ある夜、反抗期の娘を正座させて、ぼくの友人はそう言ったんですって。鉄道少年だった彼は今、子どもを乗せて長い線路を走っているように見えます。
子どものころ、親や教師はすごくおとなでした。けれども、孫ができる世代になって見ると、彼らは若い。こないだまで子どもだった人たちです。34年前、はたちで『はせがわくんきらいや』を描いてから、ぼくの作品に出てくる親たちはだんだん若くなりました。だんだんそう見えるようになってきたのです。
こないだまで子どもだった人たちが子どもを育てる。それは人間にだけ与えられたチャンスであり、鍵です。どうか子どもと乗ったその列車を、あるいは船を、途中で降りないでください。旅の先に、その鍵でしか開かない扉が待っているはずです。
定価:1,260円(本体:1,200円)
長谷川集平(はせがわ・しゅうへい)
1976年、第3回創作えほん新人賞受賞作『はせがわくんきらいや』でデビュー。絵本に『とんぼとりの日々』『パイルドライバー』(いずれもブッキング)『トリゴラス』(文研出版)他多数。『ホームランを打ったことのない君に』(理論社)で第12回日本絵本賞受賞。読み物『見えない絵本』(理論社)で第20回赤い鳥文学賞、『石とダイヤモンド』(講談社)『鉛筆デッサン小池さん』(筑摩書房)二作で第14回路傍の石文学賞を受賞。他に『デビルズドリーム』(理論社)『絵本づくりトレーニング』(筑摩書房)などがある。
編集局 横山です
初めて原稿が届いて以来、このお話を何十回何百回と読みました。絵ができてからは(この絵は青黄赤の三原色だけで描かれたのです。びっくりしました! 詳しくはカバーそでの長谷川先生の文をお読み下さい)、絵に文章をレイアウトしたものを作って、それも一日に何度も読みました。もう暗記しています。でも飽きることがありません。何回読んでも新鮮で新しい発見があります。あるときはいないはずの母さんがくっきり浮かび上がってきました。でもまだまだわからないことだらけです。この「わからない」という気持ちがまた表紙をめくらせるのかもしれません。そういえば小さい頃、同じ本ばっかり何度も何度も繰り返し読んでいましたがその気持ちと似ています。
この本を手にして下さった方にとっても、繰り返し読みたくなる本になるといいなと願っています。


















