作家紹介
江崎雪子先生 ( えざきゆきこ先生 )
生きることのよろこび、
深い人間洞察に貫かれた作品世界
深い人間洞察に貫かれた作品世界
青春のただ中で難病におちいり、生死の境を何回もこえた経験から、生きるあかしとしてつづった『こねこムーのおくりもの』でデビュー。この本は、多くの人々に感動をよび、新人賞を受賞すると共に、オペラ化やビデオ化もされた。生きることのすばらしさをやさしく、感性豊かな文章で表現した「こねこムー」シリーズは、『こねこムーとリッピィのゆめ』が10作目。既刊のうち5編は「こねこムーの童話集」にまとめられている。作家のもとには、生きることに悩む子どもたちから手紙が寄せられ、その手紙に自分が悩んでしまうというところに人柄がしのばれた。
闘病生活を描いた『きっと明日は』は、輝かしい青春期を出口のない病気との闘いで絶望するようすや、周囲の人々の愛情と自己の精神力で、ついに著作に光を見いだしていくさまが、淡々と描かれ、読者の心をゆさぶり続けている。
ともすれば、生命そのものが軽くみられがちな現代、生きることのよろこび、そして、深い人間洞察に貫かれた作品世界は、ますます冴えることと期待されたが、志なかばでの逝去で、『金のりす』は遺作となった。





















